25November

生活

「サイエンス☆どんたく~科学につどい出会う秋~」レポート

Yasushi Nakamuta Yasushi Nakamuta

福岡市科学館では、企画展「サイエンス☆どんたく」を11月25日(日)まで開催しました。福岡市内の市民団体や学生、研究者を中心に結集。少しばかり難しいと感じている皆さんに対して、「科学への扉を開く」イベントです。その中で11月17日(土)に行われた3つのイベントを体験してみました。

ウミホタルはなぜ光る?光らせてみよう!
(福岡大学理学部物理科学科 生物物理研究室)
@ワークショップエリア

実験道具の使用方法も覚えよう

ウミホタルは、なぜ光るのか?実際に「どうやったら光るのか」を再現すると同時に、実験道具の使用方法を学生たちと直に接して覚えていくというものです。大人にとっても懐かしいものが登場します。ウミホタルは外敵に襲われたり接したりするときに青色に発光します。
 
  • まず、顕微鏡でウミホタルを見ます。ピントを合わせるだけでなく、付属されたライトも使って自分の見やすい位置を定めます。すりつぶしたウミホタルにマイクロピペットを用いて一定量の水を加えます。暗幕で覆ったダンボール箱の中で光るウミホタルを確認します。 光るシーンを見て、子どもだけでなく大人も感激です。
 

 
その後もリトマス試験紙を用いて、光るときのpH(英語読みでピーエイチ、ドイツ語読みでペーハー)を確認しました。アミノ酸を投入した状態では光ることはありませんでしたが、重曹を加えた状態では光りました。pHが6.5だと光るそうです。
 
子どもたちはウミホタルの光る姿に感激していました。「ウミホタルに衝撃を加えると光ることが分かりました。楽しかったです」と笑顔で帰る姿が印象的でした。
 
 

 

ショー「Qバンはかせのおもしろ実験」
(木色泰樹先生・島根県立江津市桜江小学校)
@ステージ

実験を通じて身近な不思議を学ぶ
木色先生は「サイエンスプレゼンテーション コンテスト」で2010年、2014年と2回の優勝を飾っている実験ハカセです。過去には、出雲科学館の教諭として市内の小中学生を対象に合計1万人以上に対して授業をしてきました。身近な不思議を取り入れた授業で、多くの子どもたちを虜にしてきました。今回も用意された椅子の数を上回る家族連れが訪れました。
 

 
今回のテーマは「吸盤=Qバン」です。気圧差を利用して、引っ付く力を生み出している道具です。「Qバンの秘密は空気です。Qバンの中にある空気を、ほんの少し薄くすれば重い物でもくっつけることができます」と先生から説明がありました。
 

 
重そうなガラス瓶でも、引っ付いて落ちません。水を利用した実験では多少のハプニングはありましたが、その理由にも説得力がありました。成功にも失敗にも、子どもたちだけでなく大人からの大歓声が上がっていました。わずか40分のステージでしたが、みんな無我夢中で見守っている姿が印象的でした。
 


 

「チリモン」ゲットだぜ~!
(福岡県立柏陵高等学校 生物部)
@ワークショップエリア

「じゃこ」から「レアな小さな仲間」を発見しよう
 皆さんは「チリモン」をご存じでしょうか?これは「チリメンモンスター」の省略したものです。これでもピン来ない?「チリメンじゃこ」の袋を想像してみてください。この「じゃこ」を食べているとき、じゃこ以外の物を発見したことはありませんか?細かく見ていけば、明らかにじゃことは違ったものを見つけることがあります。イカ、タコのような形をした生きもの…。そんなレアな「チリモン」(=レアモン)を見つけることができるワークショップです。
 
子どもが親を引っ張ってくるような感じで集まってきました。子どもがピンセットで見つける作業をする間に、大人がポカンとする風景が続出。でも、時間が経過すると理解した大人が子どもの間に入って「レアモン」を見つける姿もありました。「カマス」「スズメダイ」「タイ」「オキアミ」などの仲間がいます。リーフレットと照合しながら、見つけては親子で喜ぶ姿も見られました。
 

 
ゲットした「チリモン」は2点まで持ち帰りOK。最後は「葉脈」や「押し花」と一緒にラミネートする参加者もいました。それほど、子どもも大人も夢中になれるのが「チリモン」です。ある年配の方が「老人会でも、こういうイベントに参加できたらいいですね」と笑顔で帰っていきました。老若男女を問わずに楽しめるイベントです。今回は入れ替わり立ち替わりで、多くの人が参加しました。
 
 
11日間にわたって開催された「サイエンス☆どんたく」。子どもだけでなく、大人まで魅了するプログラムが実施され、楽しい時間を過ごせました。
 
Yasushi Nakamuta

Yasushi Nakamuta
ライター

新聞社の記者職を経てフリーランスライターに。野球、サッカーなどのスポーツと公営競技が中心だが、最近は経済、グルメ、健康情報なども担当。新聞、テレビ、ホームページなどをフィールドとする。趣味はマラソン(サブ4)、旅行で困らない程度の英会話、断捨離。